脳梗塞

脳梗塞について

脳梗塞
お血は高血圧や脳梗塞などの循環器疾患を中心に、さまざまな病気の引き金となります。

お血は高血圧や脳梗塞などの循環器疾患を中心に、さまざまな病気の引き金となります。 体に発生したお血を除去する方法を、中国漢方では「活血化お」と呼んでいます。 これはドロドロになった血液をサラサラに変え、うっ滞を取り除き、スムーズに流れるよう改善するものです。

漢方薬の中には、血液の汚れを除去し、生き生きとよみがえらせる働きをもった活血化おの薬がたくさんあります。
この活血化おの薬は、血液が滞るのを阻止する力をもった各種の生薬で構成され、できてしまった血を取り除くのはもとより、お血お発生予防にもすぐれた効果を発揮します

最近は肉食中心の食生活で血管の老化が早まり、若い人にも成人病が増えています。
人は血管とともに老いるといわれます。活血化おの方法で血液を生き生きと流れるように保つことは、老化防止にもつながります。

脳梗塞はどんな病気か?

脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり何らかの原因で脳の血のめぐりが正常の5分の1から10分の1ぐらいに低下し、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死(えし)(梗塞)してしまったものをいいます。

脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり何らかの原因で脳の血のめぐりが正常の5分の1から10分の1ぐらいに低下し、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死(えし)(梗塞)してしまったものをいいます。

この脳梗塞は、以前は脳血栓症(のうけっせんしょう)(血管が動脈硬化によりだんだん細くなり、最後には詰まってしまう状態)と脳塞栓症(のうそくせんしょう)(どこかにできた血栓がはがれて、栓子(せんし)となって脳に流れてきて詰まる状態)に分けられていました。 しかし最近は予防的な立場からも、また脳梗塞が起きた直後の治療の面からも、脳梗塞を次の3つに分類することが多くなってきました。

1.アテローム血栓性脳梗塞

脳や頸部(けいぶ)の比較的太い血管の動脈硬化が、加齢、高血圧、糖尿病、高脂血症などにより起こり、その部位で血管が詰まってしまったり、血流が悪くなったり、またはそこにできた血栓がはがれて流れていき、さらに先端の脳の血管の一部に詰まってしまう状態です。

2.心原性脳塞栓症(しんげんせいのうそくせんしょう)

心房細動(しんぼうさいどう)や心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)、心筋梗塞(しんきんこうそく)などのために心臓のなかに血栓ができて、それが脳に流れてきて詰まった状態です。

3.ラクナ梗塞

主に加齢や高血圧などが原因で、脳の深部にある直径が2分の1~3分の1mmくらいの細い血管が詰まり、その結果直径が15mm以下の小さな脳梗塞ができた状態です。
脳卒中全体のところで書いたように、日本では今、脳卒中の約4分の3が脳梗塞です。またその内容をみると、以前は日本の脳梗塞の約半分を占めていたラクナ梗塞が少しずつ減り始め、アテローム血栓性脳梗塞や心原性脳塞栓症が増え始めているようです。

予防は生活習慣の改善から

脳卒中の危険因子のところで書いたように、脳梗塞が起きやすいのは高齢者です。 また男性に多いのですが、他の危険因子である高血圧、糖尿病、高脂血症、心臓病、ストレス、喫煙、大量飲酒、脱水、肥満などは、いずれもいわゆる生活習慣に関係したものです。
脳梗塞の予防はまず生活習慣を正し、かかりつけ医の指導に従って、治療すべき生活習慣病を早めに治すように努力することが必要です。

症状の現れ方

脳梗塞の典型的な症状には、意識障害、片麻痺(かたまひ)(片方の手足の麻痺。時には片側の手あるいは足だけ動かなくなる単麻痺もある。両方の手足が全部動かなくなった状態は四肢麻痺(ししまひ)と呼ぶ)、片側の手足や顔面の感覚障害、言語障害、失語症(しつごしょう)(考えても言葉が出てこなかったり、相手のいうことが聞こえても理解できない状態)などがあります。
ほかにも健忘症、同名性半盲(どうめいせいはんもう)(両眼とも視野の半分だけが見えなくなる状態)、複視(物が二重に見える)、ふらつき、嚥下(えんげ)障害などだけのこともあります。